ZOZOの広告戦略
3092 スタートトゥデイは2009年からテレビCMを放映し、一気に「ZOZOTOWN」の知名度を拡大させましが、継続的なメディア戦略で認知度は拡大したため、費用対効果が悪化。
そこで、数年前にはテレビCMとリスティング広告をやめたこともあった模様。(テレビCMは201510月に約2年半ぶりに全国放映を開始)。
結果からは、SEOによる「自然検索」と、ブックマーク経由が含まれる「お気に入り/履歴」からの流入が多いことがわかります。
一方で、バナーなどの「一般広告」からの流入は少なく、リスティングからの流入もほとんど見られません。
検索エンジンに「ZOZO」と入力しても、リスティング広告は表示されません。
下のグラフのように、リスティング広告をやめても商品取扱高の成長を続けているのは、若年層を中心としたユーザーからの圧倒的な支持と、CRM戦略があるのでしょう。
販売力という点でネット通販トップをひた走るZOZOTOWNが、サイト関連のキーワードでの流入が多いのは、ネームバリューが大きいというが最大の要因でしょう。
一方、「ニットベスト」のように、商品に関するキーワードでも大きな人数を集めているのも注目しておきたいところ。
トレンドの変化が激しいアパレル業界で、ZOZOTOWNは圧倒的な販売力を持っています。
仕入れなどに関するメリットを生かしながら、アパレルブランドの名称やアイテム名など、常に入荷する新作への消費者ニーズを的確に捉えたSEO施策を行い、それが有効に機能しているのでしょう。